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■ 1927年山形県生、97年没。山形師範学校卒。結核による療養生活を経て、業界新聞社に勤務の傍ら作家活動開始。73年「暗殺の年輪」で直木賞受賞。
■ ふるさと鶴岡を愛した藤沢は、庄内藩の城下町鶴岡をモデルに海坂藩の物語を作り続け、藤沢文学を確立した。それは時代小説でありながら、人と人のつながりを現代に問いかける。それ故、藤沢文学の人気は今なお衰えることはない。

■2年前の「蝉しぐれ」に続き、藤沢周平の傑作小説「秘太刀 馬の骨」がNHK金曜時代劇でドラマ化された。平成17年8月26日から放送開始。
 6前の家老暗殺事件に「秘太刀馬の骨」が使われたが、下手人は不明のままだった。 その「秘太刀馬の骨」は、荒くれ馬の首の骨さえ、一刀で両断したと伝わる謎の秘剣である。
 北国の小藩に、謎の秘剣を探しに、江戸からやって来た剣客・石橋銀次郎。その石橋銀次郎が、6人の剣客と一人ずつ、死を賭して闘って行くのがこの物語である。そしてこれは、人生に行き場所を失った者たちの新たなる旅立ちの物語でもある。
 家老暗殺事件に、今の家老・小出帯刀が関わっているとの噂が流れ、帯刀は疑いを晴らすため、江戸から甥の剣客・石橋銀次郎を呼び寄せる。江戸留守居役の次男・銀次郎は国許が初めてで、近習頭取の浅沼半十郎を介添人に、「馬の骨」の使い手を探すことになる。 「馬の骨」は不伝流の矢野道場に伝わる秘太刀だが、誰に伝授されているかは誰にも分からなかった。
 探索の結果、銀次郎は戦う相手を矢野道場の6人に絞るが、一筋縄ではいかず、いろいろな手を使って、強引に戦いの場に引きずり出す。更に相手が手抜きし、秘太刀の技を隠さぬよう、木刀での試合を迫り、6人の剣客と一人ずつ立ち合っていくことになる。
 幾たびか深い傷を負い、孤独な闘いを続けて行くが、やがて、秘剣の裏に、家中の熾烈な派閥抗争、権力闘争など、人間の醜い欲望が見えてきた。家老の帯刀は秘太刀探し名目に、主君をも欺く陰謀を画策していたのだ。

「たそがれ清兵衛」から2年、藤沢周平作品「隠し剣鬼の爪」が映画化された。舞台はもちろん庄内。山田洋次監督も、再び庄内にロケに入った。

舞台は幕末の東北。海坂藩の平侍である、片桐宗蔵(永瀬正敏)は、母と妹の志乃、そして女中のきえ(松たか子)と、貧しくも笑顔の絶えない日々を送っていた。やがて母が亡くなり、志乃ときえは嫁入りしていった。ある日宗蔵は、きえが嫁ぎ先で酷い扱いを受けて寝込んでいることを知り、やつれ切ったきえを背負い連れて帰る。その頃、藩に大事件が起きた。かつて、宗蔵と同じ剣の師範に学んだ狭間弥市郎が、謀反を起こしたのだ。宗蔵は、山奥の牢から逃亡した弥市郎を切るように命じられるのだった‥‥。


■ 藤沢周平原作「蝉しぐれ」がNHK金曜時代劇でドラマ化!!好評の中終了。

■ 原作は1986年(昭和61年)7月から1年間、山形新聞の夕刊に連載されました。
 「蝉しぐれ」は、ふくと文四郎の純愛物語。純粋に人を愛すること、人が人らしく生きることをあたたかく問いかけてきます。海坂藩の原風景が見えてきます。それは現代社会の人間模様にも通じるものがあり、改めて藤沢周平の澄み切った世界を感じます。

牧文四郎役…内野聖陽
 おふくとの純愛に生きた・心優しく強い男。養子だが、牧家の長男で、義理の父・助左衛門を尊敬する。父の事件で「反逆者の子」の烙印を押されるが、父を信じて屈辱に耐え、「秘剣村雨」を学び、父の仇でもある里村家老の陰謀を粉砕する。なお、ドラマの始まりでは、郡奉行となり、父の名を継いだ・助左衛門(40)として登場する。

お福役…水野真紀
 牧家の隣の家の娘。文四郎に想いあるも、江戸の奥勤めに奉公に出される。そこで藩主のお手がつき、側妾お福となる。一度は流産したが、殿の御子を国元の欅御殿で出産。里村派による欅御殿襲撃の時、文四郎と再会するが…。なお、ドラマの始まりでは、藩主を亡くして出家を控えた・お福さま(38)として登場し、文四郎と20年ぶりに再会する。

牧助左衛門役…勝野洋
 文四郎の義父。普請組28石2人扶持の下級武士。寡黙だが男らしい男。城下を大嵐が襲った時、農民の立場に立って事に当たる。だが、派閥抗争の犠牲となり切腹させられる。

牧登世役…竹下景子
 文四郎の義母。文四郎の実父の妹で、文四郎には叔母に当たる。文四郎には、少し口うるさいが、困った人には優しい。隣家の娘・ふくや矢田家の淑江に、それとなく心遣いをする。夫亡き後、文四郎を支えた、芯の強い女性である。

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山田洋次監督
2002年秋に公開された、山田洋次監督作品『たそがれ清兵衛』が日本映画賞を総ナメ!
 
巨匠、山田洋次監督が初めて本格時代劇に挑戦した今回の作品『たそがれ清兵衛』は、原作は時代小説の第一人者、故藤沢周平。数ある作品の中から、特に高名な短編「たそがれ清兵衛」「祝い人助八」「竹光始末」をベースに、幕末に生きた名もない下級武士とその家族の姿を描く。
主演は各方面でめざましい活躍を見せる真田広之、香港映画『遊園驚夢』でモスクワ国際映画祭最優秀女優賞に輝いた宮沢りえ、さらに日本映画界の重鎮・丹波哲郎ほか。

■ 映画タイトル: 「たそがれ清兵衛」
■ 監督: 山田洋二
■ 出演: 真田広之/宮沢りえ/丹波哲郎/小林稔侍
■ ロ ケ:「海坂藩」のモデルとされる、藤沢さんの故郷
               山形県鶴岡市周辺
監督とキャスト■ 制作 松竹
■ 鶴岡市に ロケ招致実行委員会
■ スケジュール(02.1--制作発表/春--クランクイン/公開--秋以降
■内容(第1稿)
 幕末期の海坂藩。五十石とりの下級武士・井口清兵衛が主人公。妻に先立たれ(原作では病にふせている) 娘と母と暮らす彼は、定刻になるとまっすぐに家に帰り、内職や娘の世話の毎日。
 そんなおり、藩主死去のお家騒動の家臣の処分で余吾善右衛門だけが切腹の命令を不服として屋敷に閉じこもる。剣の名手の清兵衛は家老からその討手として差し向けられる---。  

■ 映画賞
● 第27回報知映画賞 最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演女優賞● 第45回ブルーリボン賞 作品賞・助演女優賞 ● 第26回日本アカデミー賞 優秀作品賞・優秀監督賞・優秀脚本賞・優秀主演男優賞・優秀主演女優賞・優秀助演男優賞・優秀助演女優賞・優秀音楽賞・優秀撮影賞・優秀照明賞・優秀美術賞・優秀録音賞・優秀編集賞 ● 第53回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門出品。この他、数々の日本映画賞の主要部門を受賞している。
■ ビデオ、DVD化
『たそがれ清兵衛』は既にビデオ、DVD化されているので、自宅でゆっくり鑑賞するのもお薦めです。

■山形出身の荒井幸博さんの「たそがれ清兵衛」についての映画コラムはこちらです。

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もくじ

■藤沢周平の世界
■藤沢周平作品
■年譜

 

藤沢周平の世界藤沢周平作品年譜