●庄内の漁師達は一年中忙しい。春のマス漁から始まり、口細ガレイ、タイ、メバル、イカ、そしてハタハタ、寒ダラ漁に至るまで、休む暇なく船を出し漁場と港を往き来する。時には鏡のように静まりかえった日本海へ漕ぎ出し、また鉛色の海と空がせめぎ合う荒波の中を走る男たちが、代々にわたって海の幸のありかを伝えてきたのである。庄内の港々に男たちがしとめた活きのいい季節は次々とやってくる。
岩牡蠣
●岩ガキは水温が上がると、産卵に栄養を使い果たし、身がやせて味が落ちてしまいます。しかし、ここ庄内浜は鳥海山からの伏流水が海中に湧き出るところがあり、海水の温度が周囲より5度も低いそうです。そのためカキの産卵期が他の地域より遅く、8月過ぎになり、産卵に備えてプランクトンを食べ続けて太っている初夏が岩ガキの旬です。
●牡蠣はグリコーゲンが豊富で「海のミルク」といわれるほど栄養たっぷりです。夏バテ防止にも岩ガキは最高です。また、鉄分や吸収の良い有機の銅が多く含まれていますので、貧血の方にもオススメです。さらにコルステロールを下げたり、血圧低下作用もあります。
岩ノリ
庄内浜の名産。寒い冬だからこそ収穫できる、日本海の寒岩のりです。寒風が吹き込む日本海岸ではすべて手作業で一つ一つのりの摘み取り作業を行います。摘み取った岩のりを板状に乾燥させ、厚みのある良質の寒岩のりが出来上がります。汁物に入れるだけで、磯の風味たっぷり!!自然の味わいを生かした素朴な味わいがあります。
庄内の海の味覚
日本海を流れる暖流と寒流が、そして山々から湧き海に注ぐ清流が、美味しい魚貝を育てている。
春、磯の香をつたえるアオサから、夏の珍味岩ガキ、深い秋を届けるハタハタ、そして厳寒の王者タラ、「箸までもうまい」口細ガレイ、次々と名のりをあげて季節を告げる。庄内の海は、こうして四季それぞれの旬を恵んでいる。
漁場から、時をおかず家庭の食卓や料理屋の食膳に活き活きと供され、庄内独特の調理法も昔ながらの味を守り継いで、その贅沢の全てを味わう。
庄内在住の方からの地元オススメ情報
・地元の人だから美味しいお店が分かる、んめ〜情報。
んめ〜情報は地元の人に聞くのが一番!!
■山形県酒田市--酒田夢の倶楽”芳香亭”
・海の幸6種を盛り合わせた和風ランチです。昔、倉庫として使われていたので、異空間の雰囲気も楽しめるレストランです。メニューだけでもどうぞ!!
■山形県酒田市---酒田海鮮どんや「とびしま
・魚介料理の専門店だけあって素材が新鮮で、その安さも人気の理由。特製海鮮丼(1,050円税込)は、そのボリュームを見れば食べ得!!行列がどぇきるのも納得。
|